ものづくり工場を探そう！縫製工場にOEMを依頼する流れ

アパレルOEMとは

アパレルは衣服を指す言葉ですが、OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の頭文字をとった略語で、他社の企画・開発した商品の製造を別の企業が請け負うことをいいます。つまり、服のデザインはアパレルメーカーが行い、その製造に関しては別の企業に外注するということです。

外注の範囲は企業によって異なり、アパレルメーカーが生地や副資材まで用意して製造だけを依頼する場合もあれば、生地や副資材の用意から製造まですべてを別の企業に頼む場合もあります。

服が作られるまでの流れ

続いては実際にアパレルOEMを依頼して、服が作られるまでの流れについてご紹介します。OEMということなので、服のデザインはもちろんアパレルメーカーが用意します。次の工程は、使用する生地や糸、ボタンやファスナーといった副資材の選定です。

この工程に関しては、上述したようにOEMでどこまでの範囲を依頼するかによって変わってきます。アパレルメーカーが生地や糸、ボタンなどの副資材を用意している場合は、OEMにおいてこの工程は必要ありません。しかし生地や副資材の選定まで頼む場合は、OEMにおいてこの工程が必要となります。

また、もし希望した色の生地が見つからないときは、布を希望の色に染めるという工程も必要になるかもしれません。生地や副資材の選定が終わったら、続いては服の設計図ともいえるパターン（型紙）の作成です。

パターンは、サイズごとに作成する必要があり、このパターンを作成する作業をグレーディングといいます。パターンを作成すると、続いて行うのが仕様書の作成です。仕様書とは、パターンをもとに縫製する際の注意点などをまとめた指示書のようなもので、パターンと仕様書はセットで作り納品されます。

パターンと仕様書ができると、いよいよ試作品の作成です。出来上がった試作品を確認したあと問題があれば修正し、試作品に何も問題がなければ量産態勢に入ります。これがOEMで服が作られるまでの一連の流れです。

取引の流れ

アパレルOEMを縫製工場に依頼する場合、まずはコンセプトやイメージなどを打ち合わせて意思統一をはかるところから始まります。それが終わると素材などの材料集めです。材料が揃ったところで最終的なデザインが決定します。

デザインが決定したら、パターンと仕様書を作成して試作品の作成です。あとは上述したとおりで、試作品を確認して問題がなければ量産することになります。納品前に状態などを確認して、仕上げと検品が終わったら商品を納品するのが取引の流れです。

金型・板金・塗装・縫製などあらゆる技術に対応するPUZZLCEでは、アパレルOEMの依頼もお受けしています。試作品の開発から量産までトータルでの依頼ももちろん可能ですが、フェーズごとの依頼もお受けしているので縫製のみのご依頼も対応可能です。